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解剖学+動きの分析を活かした自分俯瞰術「ボディマッピング」の提案

Body Mapping

ハスヨガマガジンの「俯瞰できていない?俯瞰のコツとは!ヨガ上級者にステップアップ」で、身体の部分に囚われるより全身を俯瞰する方が、身体に余計な緊張を強いずにポーズを行えるとお話をしました。そこでこの記事では、YOGA BASE LAB流の自分に対する俯瞰の仕方について考えてみます。

俯瞰、観察、内観など、自分を意識する言葉は色々あるけれど…

ヨガのレッスンを受けているとポーズの途中や瞑想の中で、「自分を俯瞰しましょう」とか、「自分(の内側)を見ましょう」といったことを言われることがあります。
いずれも雑念を払って自分に意識を傾けようという意図がありますが、具体的には何をすればいいのでしょうか?

「呼吸が深くなった」「○○が伸びて気持ちいい」など、身体に起こったことに意識を巡らせている人もいるでしょう。
中には「自分になんてなかなか集中できない」と焦ってしまう人もいるかもしれません。

意識の向け方次第で支障が出ることも

自分への意識の向け方に正解ははありません。
それでも場合によっては、「もっと気持ちよくなれるはず」というように過去の体験と比較して、自分の行っていることの善し悪しの判断になっていることもあります。そうすると「じゃあもっと伸ばすように頑張ろう」などと、身体の部分に意識が傾けられがちになります。
そして、その部分に余計な緊張を強いるという悪循環になるのです。

また、そもそもどうやって自分を意識すればいいのかわからないという人も多いと思います。
そのような場合は、自分を意識するや俯瞰するといった言葉を概念的にとらえて、具体性を伴わないまま実践に持ち込もうとしているのが原因と考えられます。

ボディマッピングで知識を認識する

そこでYOGA BASE LABでは、自分に意識を向け方の一つとしてボディマッピングを提案します。
ボディマッピングとはその名の通り、脳に身体の地図を作ること。
「人間の身体には頭と胴体と手足がある」と漫然と思うより、「頭蓋骨は私の身体のどこにあって、脊椎はどこから始まってどこまで続いているのか」「さらにそれらがどう動いているのか」というように、より具体的なイメージで自分の身体を把握するのです。

このように身体の構造を上(頭)から順番にイメージして全身に広げていくと、それはある意味で自分を俯瞰するということになるでしょう。

より正確なボディマッピングのための「解動学」

ボディマッピングを行うには身体の構造、つまり解剖学の知識をイメージに当てはめるとやりやすいと思います。
単に骨や関節の名称と位置を覚えるのではなく、「骨と骨がどんな形をして何の関節を形作っているのか」「その関節が自分の身体のどこに当たるのか」などを照らし合わせてイメージできるとなお効果的です。
YOGA BASE LABでは一般的な解剖学に加えて、関節で骨と骨がどう動くと身体はどうなるのかといった動きの分析も合わせた「解動学」を提唱しています。
学習としてではなく、自分を効率的に使うために「解動学」の知識を身につければ、自分を俯瞰したり、観察したり、内観したりすることもやりやすくなるはずです。

おわりに

「解動学」を通してボディマッピングするということは、自分の身体に対するそれまでの認識を大きく変えることでもあります。
「今まで頭だと思っていたところは実は顔や頭の前の方だけだった!」「腕って思っていたより長いんだ!」などなど。
ボディマッピングという自分俯瞰術で、身体に関する新しい気付きを得られることでしょう。

↓元ネタのハスヨガマガジンの記事↓

https://www.hasyoga.net/blog/why-bird-eye-view-is-important-for-practicing-yoga/

↓機能的な身体の使い方を重視する陰ヨガを体験↓

https://www.hasyoga.net/yogaclasses/small/breathingyoga/

↓解動学(解剖学+動作の分析)を学ぶ↓

集中コースは2020年9月開催予定です!
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