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【からだの使い方流アヒンサー その3】幸せは自分の身体の中にある

Body Mapping

ハスヨガマガジン掲載の「アヒンサー(非暴力)を実践するには、骨格の知識が必要|ヨガが深まる裏技」では、「骨格についての知識をつける」というちょっと変わった視点でアヒンサーとヒンサー(暴力)についてお話しました。
この記事では自分に対するヒンサーとの向き合い方について考察します。

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ヒンサー(暴力)ってどんなことを指すだろう?

ヒンサーと一言で言っても、肉体的な苦痛、精神的な苦痛、気付かないうちに蝕まれている苦痛など、色々と考えられます。
ヨガインストラクターの場合、「インストラクターはこうでなければならない」といった決めつけや思い込みがその一つに挙げられるでしょう。
現代社会ではメディアを通して、ヨガのオシャレでポジティブなイメージが先行しています。
「これがヨガのポーズ」「インストラクターってこんな人」というように紹介されていることが多く、それらを繰り返し目にしているうちに、「私もこうならなきゃ」と無意識に型にはめてしまうんですね。
いわゆるイメージ戦略による固定概念というものも、充分にヒンサーになり得るのではないしょうか。

ヨガインストラクターが陥りがちなヒンサー

中でもヨガの固定概念に「毎日ポーズのトレーニングをする」というようなものもあり、そこには正しいアライメントで完成されたポーズだけをよしとし、それに近づくためにトレーニングすることが理想とする考えがあるのは否めません。
そして残念ながら、そのようなトレーニングの中でケガをする人が多いのも事実です。
トレーニングをすること自体は決して悪いことではないですが、そのトレーニングの仕方は自分の身の丈に合っているのかまではあまり考えない人が多いと思います。
ひょっとしたら固定概念に躍らされて、必要以上のことをしている可能性もあります。
ケガをして初めて「自分の身の丈」を考えることになり、「自分に優しくしよう」と意識することでしょう。

「自分に優しく」ってどうすればいいの?

さて、この「自分に優しく」ですが、あまりにも概念的で、いざ実践しようとすると戸惑うことってありませんか?
「自分がやりたいことを優先して行動すればいいということなのか」
「それではただの自己中心的行為ではないのか」
「頑張った自分を褒めるには何をどうすればいいのか」
など、アヒンサーの実践は考えれば考えるほどに色々な可能性があって、どうしたらいいか迷いがちです。

そんな迷いが生じるとき、自分のことが実はよくわかっていないことが多いように感じます。
自分を知って、自分がその瞬間にやっていることをただ行う、それだけのはずなのに実際に行動しようとするとどうすればいいかわからないというのは、そこに具体性が伴っていないからかもしれません。

とても身近にある「自分を知る」方法

YOGA BASE LABではその具体性を見つけるヒントは身近なところ、自分の身体に関する知識(解剖学など)にあると考えます。
なぜなら、どんな行動を起こすにしてもそれを行うのは自分の身体だから。
「身体を動かすこと(行動)」と「知って理解すること(思考)」は常に連動していて、適切な知識が頭に入っていると、不思議なことに身体もそれに合わせて動いてくれるのです。

固定概念に囚われて自分を型にはめているときや何をすればいいかわからず迷っているときには、必ず頭が脊椎の方へ引き込まれて、身体は緊張しています。
そこで、自分の身体がどのような仕組みでどう動けるようになっているのかを理解すると、脳に新しい回路が開かれ、身体の使い方が変わります。
それまで脊椎の方へ引き込まれていた頭が自由に動けるようになり、緊張がなくなるというわけなのです。

おわりに

無意識に走っていた緊張がなくなるだけで、呼吸や気分が楽なるもの。人によって視野が広がり、新しいアイデアに恵まれるかもしれませんね。
これこそ、簡単にできる自分へのアヒンサーといえます。

自分への興味として、骨や筋肉の名前を覚えるだけではない、関節と動きの関係性にまで注視した独自の知識「解動学(解剖学+動きの分析)」をお伝えしています。
詳しくは下記をご確認ください。

↓元ネタのハスヨガマガジンの記事↓

https://www.hasyoga.net/magazine/ahimsa-be-gentle-to-your-self/

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