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「考える」って何だろう?自分を俯瞰するために身体について思考する

Thinking Body

ハスヨガマガジンの「実はできてない?俯瞰のコツとは!ヨガ上級者にステップアップ」本サイトの「解剖学+動きの分析を活かした自分俯瞰術「ボディマッピング」の提案」で俯瞰することについて、色々とお話してきました。今回は俯瞰に伴って、私たちが日常的に行っている「考える」について少し深く考察していきます。

ヨガは考えちゃいけない?

筆者は10年近く前にヨガを始め、以来のんびりペースでプラクティスを続けてきました。その中でヨガインストラクター資格としてポピュラーなRYT200も取得しました。
RYT200では多かれ少なかれ、ヨガ哲学の勉強もします。
ヨガスートラの冒頭の有名な一節「ヨーガとは心の働きを止滅することである」を習っていない人は、RYT200修了生には皆無といっていいでしょう。

この記事はヨガ哲学そのものについて論じるわけではないので、心の働きを止滅することがどういうことなのかを突き詰めるつもりはありません。
ただ、「心の働きを止滅する=考えてはいけない」と結論付けている人も多いようです。

考えるからこそ機能的に身体が使える

筆者はアレクサンダー・テクニークというものも実践しています。
アレクサンダー・テクニークでは無意識に身体を動かすのではなく、意識的なコントロールにより心身の悩みを解消するトレーニングを行うため、自分の身体に対して意識を巡らして考えることが常になってきます。

無意識に行っていたことを敢えて意識するようになって、心身共に変化がありました。
わかりやすいところでいえば、痛いのに無理をして行っていたヨガのポーズが無理なくできるようになった、などです。
つまり考えることによって、身体の使い方は上手くなったといえるのです。

それならば、ヨガを行う際には考えた方が良さそうな気もしますね。
個人的には「心の働きを止滅させるために考える」のだと思います。

重要なのは「何を」考えるか 〜〜妄想か、実働か

「心の働きを止滅する=考えてはいけない」と「心の働きを止滅するために考える」の差は、「何を」考えるかにあるのではないでしょうか。

例えば、翌日に重要な顧客に向けてプレゼンを控えているとします。
プレゼンを上手くできるかどうかが不安でたまりません。
でも、不安に振り回されてああでもないこうでもないと妄想するのは、エネルギーの無駄遣いというもの。
それでは、心の働きを止滅することはできません。

一方で資料を揃えたり、提案内容をシミュレーションすることは、プレゼンを成功させるために必要なことであり、実行するためには思考が伴います。
いわば実働に要する思考で、この思考なくしては何も行動できないでしょう。

ヨガにおける実働に要する思考

では、ヨガ(特にポーズ)において、実働に要する思考とはどんなものだと思いますか?

筆者は身体の構造や身体が動く仕組みについて考えることだと考えます。
「自分の頭はどこにあってどんな形をしているのか」「脊椎はどこからどこまでか」「手を挙げるという動作の中で腕はどのような動きをしているのか」など、自分の身体のことを具体的にイメージできると良いと思います。

また、そのイメージは過去の経験から何となくで思い描いているものより、事実に沿った正確な知識に基づいている方が、脳から身体に出す指令も的確になります。
解剖学などの知識と合わせて自分の身体のことを考えるというのは、まさに実働的だと思いませんか?

おわりに

解剖学というと専門的に聞こえますが、自分のことを理解するのだと思えば、勉強という枠を超えて身につけられます。
YOGA BASE LABでは一般的な解剖学とは異なる視点から、身体を動かすことと関連付けて学べる「解動学」を提唱しています。
自分の身体への理解が深めたいと思う人は、ぜひお問い合わせください。

↓元ネタのハスヨガマガジンの記事↓

https://www.hasyoga.net/blog/why-bird-eye-view-is-important-for-practicing-yoga/

↓機能的な身体の使い方を重視する陰ヨガを体験↓

https://www.hasyoga.net/yogaclasses/small/breathingyoga/

↓解動学(解剖学+動作の分析)を学ぶ↓

集中コースは2020年9月開催予定です!
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