ヨガジャーナルオンラインで【体の「負」にまつわる思い込みシリーズ】を連載中! これまでの記事はこちらからご覧いただけます

なぜ「頭」が重要なの?頭を意識する方法

Body Mapping

ハスヨガマガジンの「体幹+@でヨガのパーフォーマンスUP!」で、私たちは日常的に身体の機能を充分には使いこなせておらず、そのポテンシャルを発揮するポイントが「体幹+頭」にあると紹介しました。
ではなぜ、体幹だけではなく、「頭」が大切だとしているのでしょうか?
この記事では、頭の重要性と意識の仕方についてお話します。

頭の重要性

私たちは自分の身体に頭があることを当然知っています。
頭には脳があることも知っています。
脳では見たり聞いたり感じたりしたことを受け取り、それに基づいて次の行動を決めたり、実際の動作の指示を出したりしています。
このように、私たちの日常は脳に支えられているのですから、頭が重要だということも本能的に知っているのです。

動作という視点から見た頭

ところで、身体を動かすということで頭について考えると、私たちはどれくらい頭を意識しているのでしょうか?
ヨガでポーズをしているとき、足裏や体幹、骨盤などは、アライメントの重要性が叫ばれていることもあり、かなり考えていることでしょう。
目線も相当意識しているでしょう。 でも、頭と言われると「?」となるかもしれません。

頭そのものを感じることはできない

脳を覆っている頭蓋骨の周りには筋肉がありません。
頭蓋骨と脊椎を繋げ、脊椎の上でバランスをとるための筋肉はたくさんありますが、頭全体というわけではないので、頭としては筋感覚が薄く感じることが難しいのです。
感覚として感じることができるのは、手で頭に触れた皮膚からの感覚くらいだと思います。

頭を感じながら動いていると思っていても、実際には頭と脊椎を繋げている筋肉が動いているだけです。
つまり、頭が動いているというより、首や背中や腰でバランスをとっていることになります。

頭を意識する方法

頭を感じることができないのであれば、どうすれば意識することができるのでしょうか?
その答えはイメージすること。 骨格模型を思い描くのもいいでしょう。
頭の色々なところを触って、「ここが頭頂部」「ここが後頭部」など、唯一使える触覚から頭のサイズを想像してみるというのもいいかもしれません。
頭と頸椎の繋ぎ目である環椎後頭関節(AOジョイント、トップジョイント)が、自分の身体のどこに位置するのかを思ってみるという手もあります。
イメージの手段は多種多様で人によりけりですが、いずれにしろ、イメージによって首がラクになれば、それが頭を意識するということです。

おわりに

当たり前のようであって盲点な「頭」という存在。
意識する方法もイメージするだけと簡単そうではありますが、「頭なんてあって当然」が習慣となっている私たちにとって、イメージし続けるのは実は大変なことです。
もし、「首が痛いな」「肩が凝ったな」と思ったら、あなたなりのイメージで頭を意識してみてください。
それが「頭を意識する新生活様式」の第一歩となるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました