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「膣トレに効果的なヨガ」は呼吸しやすい身体の使い方がポイント

Body Mapping

ハスヨガマガジンの「膣トレをヨガでもっと効果的に」で、膣トレは普段の動作では使われにくいインナーマッスルを整えることがエクササイズとして効果的とお話しました。
また、ヨガのポーズが膣トレにピッタリということにも触れています。
そこで今回は、ヨガと膣トレの関連についてご紹介したいと思います。

ヨガのポーズで重要なこと

ヨガのポーズというと柔軟性や、両手や両足を広げたり腕だけで全身を支えたりしてピシッと決まっている様子が思い浮かびます。 そうすると柔らかくしなきゃいけない、腕や脚の筋力を鍛えなきゃいけないと、身体の部分ばかりを思ってしまうこともあるようです。

でも、ヨガの魅力は呼吸と連動して動く全身運動という点です。 本サイトの「身体の使い方が骨盤底筋群に及ぼす影響とは」で膣トレのカギとなる骨盤底筋群と脊椎の構造について考察していますが、その脊椎が呼吸とも非常に重要な関係性にあるのです。

呼吸器官と脊椎の関係

呼吸をする肺は脊椎の中の胸椎に沿って位置し、肺を覆う形で肋骨が胸椎と繋がっています。
さらに肺に送り込む気道は頸椎に沿って続いています。
脊椎は頸椎、胸椎、腰椎それぞれが緩やかなカーブを描いて全身のバランスを保ち、体内を機能させるようにできていますが、もし頸椎や胸椎が緊張してカーブが歪んでしまっていると、そこに沿って位置している気道や肺もうまく機能できなくなります。

脊椎の一部の緊張が全身を機能させなくなる

また、頸椎や胸椎は腰椎や骨盤とも繋がっていて、頚椎や胸椎が緊張して固まった場合、腰椎でバランスをとろうと余計に負担をかけることになります。 そうすると、腰椎の下にある骨盤、骨盤と脚を繋げる股関節、その重さを支える膝や足首、足裏までが余計な負担に耐えることになるのです。 そこに、「首が詰まってるな」「もっと骨盤を意識しなきゃ」「足裏でしっかり支えよう」と思うとさらに部分だけが意識に残り、全身に気が回らなくなってしまうのです。

膣は骨盤の中にあり、骨盤底筋群は骨盤の下で内臓を支える筋肉です。 当然のことながら、脊椎の歪みの影響を直接的に受ける部分だといえるでしょう。

まとめ

首や背中が緊張していると感じるのは多くの人にあることだと思います。
それをほぐそうと無理やり首や肩を回すというのもありがちです。
でも部分に捕らわれてそこだけを動かしても、残念ながら全身が動けるようになるのとは別物。
「脊椎が本来のカーブを取り戻すと、脊椎も肋骨も自由に動ける→呼吸も深くなる→同時に手足も自由に動ける」こんな風に身体が使えると、骨盤底筋群も整えられて、膣トレ効果もアップするでしょう。

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