ハスヨガマガジンの「どうしたらキラキラできる?やっぱりヨガインストラクターは憧れの仕事?」で、キラキラしている人はやりたいことを見つけて前進していると紹介しました。 また、やりたいことを見つけるために、自分を振り替えって、自分に優しくすると良いということもお話しました。 そこで「自分に優しく」について、筆者の咳喘息の体験を基に考えてみたいと思います。
1年の1/3は咳をしていた
筆者は咳喘息を抱えています。
咳喘息は、のどの奥がヒューヒュー、ゼーゼーするような呼吸困難を伴う喘息とは違い、ひたすら乾いた咳が止まらない症状を指します。
アレルギーなどの原因もなく、とにかく咳だけが止まらないのです。
一度出始めると2カ月近くは続きました。
真冬の寒い時期や季節の変わり目は毎回止まらなかったので、1年のうち1/3以上は咳をしていました。
咳が止まらなくなって考えること
咳が出る瞬間に頭によぎることは、「咳が止まらないと周りの人はどう思うかな」でした。
咳を止めたい理由は「周りに迷惑をかけたくないから」。
そんな中で咳が出そうになると「咳をしちゃダメ」「咳を止めなきゃ」という思いに捕らわれて、身を固くしていました。
咳を止めようとして身体がしていたこと
これを解剖学的に観察すると、頭を脊椎の方に引っ込めて全身を緊張させるという状態でした。
全身のバランスを保つためにカーブを描いている脊椎を、局所的に歪めているのです。
脊椎が動きにくくなれば肋骨も動きにくくなって、その中にある肺にも制限がかかります。
そうすれば、呼吸が浅くなるのは当然ですね。
次に、無意識に空気を取り込もうと無理やり胸を広げます。
でも、この行為が余計に脊椎や肩の動きに制限をかけ、さらに苦しい状態にしていました。
咳を止めたいのに、止まらない状態に自分の身体を追い込んでいたのです。
どちらがラクかを考えたら「咳をしよう」だった
咳を止めようと踏ん張っているのも、咳が止まらないのも、どちらも苦しいと感じたとき、「咳を止めようとせずにこのままでもいいかな」と思うようになりました。
周りの人のことを理由にするより、自分にとってラクなことを考えた結果、無理やり止めずに好きなだけ咳をするのもありだと考えるようになったのです。
その辺りを境に急に身体がラクになり、ゆっくりとですが止まるようになりました。
恐らく、自分に強いていた緊張が徐々に解けていったのだと思います。
おわりに
今でも咳は出て、完全に咳喘息が治ったわけではありません。
それでも、咳が出始めるとなかなか止まらず、咳をしていない時間がほとんどないという事態にここ最近はなっていないので、かなり進歩したと思っています。
咳喘息を通して、「自分に優しく」というのはこういうことでいいんじゃないかなと思うようになりました。
そして「自分に優しくできていない」ときは、自分で自分を緊張させて、より悪い方向へ追い込んでいると実感しました。
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