ヨガでバランスポーズをしていると、足元を安定させようとして動かないように頑張っていることがあります。
そこで、片脚で立とうとするときに無意識のうちに考えてしまうことや、その思考が身体にどう作用するのかについて考察します。

バランスポーズの目的・効果
ヨガの多くのクラスでは、シークエンスのピークにバランスポーズを行うことが多いです。
レッスンの中盤から後半にかけての最も乗ってきたときですね。
バランスポーズをシークエンスに取り入れる目的として、片脚立ちでバランスをとることによって、しっかり体幹を使うことが挙げられます。
体幹を鍛えることで、安定感を得ることができます。
また、そのタイミングで難易度が高いバランスポーズを行って、「今ここにいる自分」に改めて集中することができるというのもあると思います。
バランスポーズを行うときに考えがちなこと
ところで、バランスポーズを行っているとき、皆さんは何を考えていますか?
ポーズに入るときは、軸足の向き、上げる方の脚や腕のことなど、注意すべきアライメントがたくさんあり、それらを実践することがで頭がいっぱいのことでしょう。
では、それらをやり終わってポーズをキープする状態になったら、何を考えているのでしょうか。
多くの場合、フラフラしないように何とか身体を安定させようといったことだと思います。
確かにバランスポーズにグラウンディングは重要であり、グラウンディングがしっかりできているとポーズのキープも楽になりますね。
ポーズのキープとは静止するものか
フラフラしないように安定させたいという思いは、筋肉を縮めて、固めて、全身を動かさないようにする危険もあります。
英語のポーズには静止といった意味がありますが、まさに静止状態を無意識に行ってしまうのです。
そして残念ながら、身体を固めてしまっては逆にフラフラしやすくなります。

ポーズは静止ではなく、行い続けるもの
そこで、バランスポーズをとったら終わりではなく、そのポーズを行い続けると思ってみてください。
あるいは、ひとつのポーズをとっている間中、見た目は動いていなくても、身体の内部が動き続けているイメージをしてみてくださ。
ポーズをとるとはその形で止まることではなく、その形で動き続けることだと考え方を変えると、それが身体にも伝わります。
そして、それに合わせて身体も勝手に動きながらキープしてくれます。
おわりに
ヨガは心と体を解放するものではありますが、ポーズに囚われると、逆にプレッシャーとなることがあります。
特にバランスポーズはシークエンスの山場として気合いも入りますから、無意識下ではなおさらでしょう。
ポーズをとったら終わりでそれをキープすると考えるより、瞬間瞬間ごとに新たにそのポーズを行っていると思うと、プレッシャーを忘れて身体は自由になってくることでしょう。
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